京都ツウのススメ
第九回 京阪沿線 初詣ガイド
- 其の一、
- まずは心身を清めます
- 其の二、
- 本殿・本堂での作法を正しく身に付けます
- 其の三、
- お守りやご朱印の持つ意味を知ることも大切です
全国でも、とりわけ神仏の多く集まる京都。その時代背景によって様々な社寺が建てられ、古くからある社寺と共存しながら、現在まで受け継がれてきました。千年の都・京都にある社寺は、日本人が長い歴史の中で積み重ねてきた財産とも言えます。初詣のこの機会に、正しい参拝方法を覚えてみませんか。
「恐れ多い」という気持ちを表すため、真ん中は避けて通ります
神社の川は「けがれを流す」ためのもの。川に架かる橋を渡ることも身を清める方法のひとつ
御手洗川
おさい銭箱にお金を投げ入れる音、鈴の音、柏手(かしわで)を打つ音はどれも、「音による清め」を表しています
礼をする角度は90°くらいに
右手を少し引くことで「謙虚」な気持ちを表します
かつては神様の乗り物である馬を奉納、やがて馬の絵を板に描いて奉納するようになり、現在の「絵馬」が誕生しました
京都で最も古い神社の一つ。1日(祝・木)6時から「歳旦(さいたん)祭」、4日(日)13時30分から「蹴鞠(けまり)はじめ」が行われます。
- ●075-781-0010
- ●www.shimogamo-jinja.or.jp
- ●出町柳駅下車 北へ徒歩約10分
寺の入り口にある門(三門・山門)は悟りの世界に入ることを意味します
本堂内部のお供え物やきらびやかな装飾は、光り輝く仏の世界を表しています
お香をつまんだ右手を「少し掲げる」のではなく、左手を添え、額のところまで掲げましょう
お供え物の「あかり(ろうそく)」「お香(線香)」「花」にも意味があります。あかりは仏の知恵を、お香は仏の慈悲の心を、花は仏の広大な心を表しています
寺院にお経を書き写したものを納めた人に、その証明として「朱の印」を押して返したことがルーツ。今では、お布施を納めることでご朱印をいただけるところもあります
空也上人(くうやしょうにん)が悪疫退散のために献じたという故事にちなんで、無病息災の「皇服茶(おうぶくちゃ)」(300円)が、1日(祝・木)~3日(土)に授与されます。
- ●8時~17時 ●075-561-6980
- ●www.rokuhara.or.jp
- ●清水五条駅下車 東へ徒歩約10分
※焼香・庭鑑賞はできません
日本で初めて31文字の和歌を詠んだご祭神にちなみ、3日(土)13時から十二単に身を包んだかるた姫が古式ゆかしいかるた競技を披露する「かるた始め式」が行われます。
- ●075-561-6155
- ●web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka
- ●祇園四条駅下車 東へ徒歩約5分
1日(祝・木)6時から「歳旦祭」、12時から「初能奉納」、また5日(月)まで甘酒・神酒(300 円)が、額殿や中神苑(拝観料:大人600円・小中生300円)のあずまやでいただけます。
- ●075-761-0221
- ●www.heianjingu.or.jp
-
●神宮丸太町駅下車 東へ徒歩約15分
地下鉄東山駅下車 北へ徒歩約10分
1日(祝・木)3時から「若水神事」、5時から「歳旦祭」が行われます。長さ7~8mもの「ジャンボ御神矢」が本殿正面に飾られ、参拝客を出迎えます。
- ●075-981-3001
- ●www.iwashimizu.or.jp
- ●丹波橋駅station_info_no=26">八幡市駅からケーブル丹波橋駅station_info_no=57">男山山上駅下車 南へ徒歩約5分
1日(祝・木)0時から「若水神事」。7日(水)には6時から「七種(ななくさ)神事」が行われ、9時から七草がゆ(300円)の接待があります。
- ●075-611-0559
- ●www.kyoto.zaq.ne.jp/gokounomiya
- ●伏見桃山駅下車 東へ徒歩約5分
貴船大神が丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻に降臨したという伝説にちなみ、丑年の今年最初の丑の日に当たる8日(木)に「初丑特別祈願」が終日行われます。
- ●075-741-2016
- ●kibune.jp/jinja
-
●叡電貴船口駅下車 北へ徒歩約30分
または京都バス貴船下車すぐ
※京都バスは1/1(祝・木)~4日(日)に運行
※4日以降は土・日・祝日のみ運行
建立当初より、桜の宮と呼ばれていました。今の神社名は、後嵯峨天皇が嵐山へ行かれた際、牛車の引棒が社前で折れてしまったことからついたそうです。
- ●075-861-0039
- ●www.kurumazakijinja.or.jp
- ●嵐電(京福)車折神社駅下車すぐ
ご祭神は菅原道真公。1日(祝・木)0時~2時は白酒が振る舞われ、1~3日(土)10時~15時は「新春書き初め大会」が行われます。
- ●06-6353-0025
- ●www.tenjinsan.com
-
●なにわ橋駅下車 北東へ徒歩約10分、
天満橋駅下車 北西へ徒歩約15分
高さ約13mの根付き松・古木の梅・孟宗竹などで作られた大門松が山門前に飾られます。1日(祝・木)~7日(水)は「新年特別大護摩供」が厳修されます。
- ●072-833-8881
- ●www.osaka-naritasan.or.jp
-
●丹波橋駅station_info_no=18">香里園駅から京阪バス 22・25系統
成田山不動尊前下車すぐ
(株)びわこビジターズビューロー
各地にある山王(さんのう)さんの総本宮。1日(祝・木)5時から行われる「歳旦祭大戸開神事」では、能が西本宮にて、謡曲が東本宮にて奉納されます。
- ●077-578-0009
- ●hiyoshitaisha.jp
- ●丹波橋駅station_info_no=65">坂本駅下車 西へ徒歩約10分
1日(祝・木)~3日(土)は入山無料で、13時から「修正会大祈祷」が行われます。寺名の由来となった硅灰石(けいかいせき)が境内中心部にあります。
- ●077-537-0013
- ●www.ishiyamadera.or.jp
- ●丹波橋駅station_info_no=84">石山寺駅下車 南へ徒歩約10分
小倉百人一首の頭歌がご祭神の天智天皇によることにちなみ、10日(土)10時から「小倉百人一首 競技かるた名人位・クィーン位決定戦」、11日(日)9時から「かるた祭」が行われます。
- ●077-522-3725
- ●oumijingu.org
- ●丹波橋駅station_info_no=70">近江神宮前駅下車 北西へ徒歩約10分
8日(木)10時から「仁王会法要」、続いて「寒中説法」が行われます。天台寺門宗の総本山で、国宝・重要文化財など100点以上所有しています。
- ●077-522-2238
- ●www.shiga-miidera.or.jp
- ●丹波橋駅station_info_no=73">三井寺駅下車 西へ徒歩約10分
1日(祝・木)7時30分から「伊勢神楽奉納」。1日・2日(金)はお神酒が振る舞われます。源頼朝をはじめ、多くの武将たちに信仰された神社です。
- ●077-545-0038
- ●丹波橋駅station_info_no=83">唐橋前駅下車 東へ徒歩約20分
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- 第百九十一回 京都の風習
- 第百九十回 幻の巨椋池(おぐらいけ)
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- 第百七十七回 京の有職文様(ゆうそくもんよう)
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- 第百六十七回 京の城下町 伏見
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- 第百五十八回 陰陽師(おんみょうじ)
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- 第百五十一回 京都にゆかりのある言葉
- 第百五十回 京のお雑煮
- 第百四十九回 京の牛肉文化
- 第百四十八回 京の雲龍図(うんりゅうず)
- 第百四十七回 明治の京都画壇
- 第百四十六回 京の名所図会(めいしょずえ)
- 第百四十五回 ヴォーリズ建築
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- 第百四十三回 京の人形
- 第百四十二回 京の社寺と動物
- 第百四十一回 鳥居(とりい)
- 第百四十回 冬の食べ物
- 第百三十九回 能・狂言と京都
- 第百三十八回 京都と様々な物の供養
- 第百三十六回 京都とビール
- 第百三十五回 京都と鬼門(きもん)
- 第百三十四回 精進料理
- 第百三十三回 明治時代の京の町
- 第百三十二回 皇室ゆかりの建物
- 第百三十一回 京の調味料
- 第百三十回 高瀬川
- 第百二十九回 蹴鞠
- 第百二十八回 歌舞伎
- 第百二十七回 京都に残るお屋敷
- 第百二十六回 京の仏像 [スペシャル版]
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- 第百二十四回 京の六地蔵めぐり
- 第百二十三回 京の七不思議<通り編>
- 第百二十二回 京都とフランス
- 第百二十一回 京の石仏
- 第百二十回 京の襖絵(ふすまえ)
- 第百十九回 生き物由来の地名
- 第百十八回 京都の路面電車
- 第百十七回 神様への願いを込めて奉納
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- 第百九回 京の社寺と山
- 第百八回 春の京菓子
- 第百七回 幻の京都
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- 第百二回 文学に描かれた京都
- 第百一回 重陽(ちょうよう)の節句
- 第百回 夏の京野菜
- 第九十九回 若冲と近世日本画
- 第九十八回 京の鍾馗さん
- 第九十七回 言いまわし・ことわざ
- 第九十六回 京の仏師
- 第九十五回 鴨川
- 第九十四回 京の梅
- 第九十三回 ご朱印
- 第九十二回 京の冬の食習慣
- 第九十一回 京の庭園
- 第九十回 琳派(りんぱ)
- 第八十九回 京の麩(ふ)
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- 第八十七回 夏の京菓子
- 第八十六回 小野小町(おののこまち)と一族
- 第八十五回 新選組
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- 第七十四回 京の別邸
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- 第六十八回 冬の京野菜
- 第六十七回 茶の湯(茶道)
- 第六十六回 京の女流文学
- 第六十五回 京の銭湯
- 第六十四回 京の離宮
- 第六十三回 京の町名
- 第六十二回 能・狂言
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- 第五十八回 京のしきたり
- 第五十七回 百人一首
- 第五十六回 京の年末
- 第五十五回 いけばな
- 第五十四回 京の城
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- 第五十二回 京の塔
- 第五十一回 錦市場
- 第五十回 京の暖簾
- 第四十九回 大原女
- 第四十八回 京友禅
- 第四十七回 京のひな祭り
- 第四十六回 京料理
- 第四十五回 京の町家〈内観編〉
- 第四十四回 京の町家〈外観編〉
- 第四十三回 京都と映画
- 第四十二回 京の門
- 第四十一回 おばんざい
- 第四十回 京の焼きもの
- 第三十九回 京の七不思議
- 第三十八回 京の作庭家
- 第三十七回 室町文化
- 第三十六回 京都御所
- 第三十五回 京の通り
- 第三十四回 節分祭
- 第三十三回 京の七福神
- 第三十二回 京の狛犬
- 第三十一回 伏見の酒
- 第三十回 京ことば
- 第二十九回 京の文明開化
- 第二十八回 京の魔界
- 第二十七回 京の納涼床
- 第二十六回 夏越祓
- 第二十五回 葵祭
- 第二十四回 京の絵師
- 第二十三回 涅槃会
- 第二十二回 京のお漬物
- 第二十一回 京の幕末
- 第二十回 京の梵鐘
- 第十九回 京のお豆腐
- 第十八回 時代祭
- 第十七回 京の近代建築
- 第十六回 京のお盆行事
- 第十五回 京野菜
- 第十四回 京都の路地
- 第十三回 宇治茶
- 第十一回 京菓子の歴史
- 第十回 枯山水庭園の眺め方
- 第九回 京阪沿線 初詣ガイド
- 第八回 顔見世を楽しむ
- 第七回 特別拝観の楽しみ方
- 第六回 京都の着物
- 第五回 仏像の見方
- 第四回 送り火の神秘
- 第三回 祇園祭の楽しみ方
- 第二回 京の名水めぐり
- 第一回 池泉庭園の眺め方