鳥羽街道駅から古刹を巡る東山観光スポットめぐり
東福寺とうふくじ

19年の歳月をかけ、建長7(1255)年に創建。境内にある通天橋から眺める紅葉はとくに有名で、秋の行楽シーズンには多くの観光客が訪れます。また、三門を始めとする国宝や重要文化財を数多く見ることができます。

室町時代前期に創建した東福寺の塔頭。安土桃山時代、方広寺の鐘銘事件に関わったことで一度は取り潰されましたが、天明9(1789)年に再建されました。庭に咲く美しい桔梗から「花の寺」として知られるほか、花頭窓から眺める庭園の美しさでも有名です。画像撮影/北野眞幸

皇室の菩提所としても知られる、真言宗泉涌寺派の総本山です。泉涌寺の名前は、嘉禄2(1226)年に主要伽藍が完成した際、境内の一角から清水が湧き出たことが由来。国の重要文化財に指定されている大門や仏殿、仏殿に続く降り参道もなど、見どころも豊富です。

趣のある朱塗りの鳥居橋から境内へ。平安時代に弘法大師が開運厄除の寺として開創した名刹です。西国三十三所第十五番札所、ぼけ封じ・近畿十楽観音霊場第一番札所などとして知られているほか、「頭の観音さん」としても有名で、多くの参拝者でにぎわっています。

慶長6(1601)年建立。宝物館にある長谷川等伯、久蔵作の「楓図」、「桜図」などが国宝として指定されています。境内は緑も豊富で、参道の青もみじのほか、金堂奥のあじさいなど、四季折々に美しい景観を楽しむことができます。池泉観賞式の庭園も必見です。

明治30(1897)年に「帝国京都博物館」として開館した1世紀以上の歴史を持つ博物館。敷地内にはレンガ造りで博物館のシンボル的な「明治古都館」(現在展示は休止中)、免震構造を用いた「平成知新館」などがあり、京都ゆかりのものを中心に、多くの文化財が収蔵されています。
養源院ようげんいん

豊臣秀吉公の側室、淀殿が父親である浅井長政の菩提を弔うため文禄3(1594)年に建立。焼失後、伏見城の遺構を用いて再建されました。養源院という名前は浅井長政の戒名から。本堂や中門などのほか、俵屋宗達の「松図」など、国の重要文化財が多数保存されています。

天台宗の古刹で、正式名称は蓮華王院。本堂は鎌倉時代に再建されたもので、約120mのお堂のほか、安置されている仏像もすべて国宝に指定されています。その数、なんと1,001体というから驚き。境内には美しく整備された庭園もあり、国内外から数多くの人が訪れています。提供/妙法院
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