
About
古くからの隠れ里、
大原で五感を満たす時間を。
京阪電車の終点・出町柳駅からバスに揺られ、霞たなびく比叡山の裾野をうねりながら走ること40分ほどで、自然豊かな小盆地、大原の里に到着。降り立つと、市街地とは異なる澄んだ空気と草木の香りが鼻腔をくすぐり、旅に来た高揚感を覚えます。大原は、古くから隠れ里として建礼門院をはじめ貴族や僧侶らが世の無常を憂い、仏に救いを求めながら秘めやかに暮らした場所。悠久の時を紡いできたいまもその面影を色濃く残しています。
三千院、勝林院、宝泉院、寂光院など天台宗の寺院を訪ね、いにしえの人々の想いを宿す麗しい仏像や庭園と向き合ったり、天台声明やせせらぎの清らかな音に耳を澄ませたり、小盆地ならではの気候風土が育む新鮮な野菜料理や特産のしば漬を味わったり。愛くるしい表情でほほえみかける大原女姿のお地蔵さんと時折すれ違いながら歩く小径の先々には、桜や菜の花、新緑、赤紫蘇、コスモス、彼岸花、白雪など折々の色彩をまとうおだやかな風景が待ち受け、いつしか五感が満ちていきます。「京都大原三千院恋に疲れた女がひとり…」。昭和の時代に流行したというメロディに思いを馳せながら、ノスタルジーを誘う山里の風趣にひたってみませんか。


大原について
静かな山里・大原は、千年の祈りと暮らしが息づく場所です。
三千院をはじめとする社寺では、苔むす庭や仏のまなざしが
時を超えて訪れる人の心を癒してきました。
四季折々に彩られる自然は、野菜やしば漬けといった食文化を育み、
人々の営みを支えてきました。
本サイトでは、大原の歴史と自然、そして受け継がれる食と
暮らしを結び、今を生きる私たちにとっての価値を見つめ直す旅をご案内いたします。



〒601-1242
京都府京都市左京区大原来迎院町540


