京阪沿線 寛永文化ゆかりの地後水尾院と東福門院の
暮らしをしのぶ

寛永文化を主導した後水尾院と、
それを支えた后(中宮)の東福門院。
ゆかりの地には王朝の美意識が漂います。
キーパーソンで巡る寛永の旅ガイド
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修学院離宮
風雅な山荘の風情を楽しむ雄大な離宮
譲位後の後水尾院が情熱を傾け、理想の山荘生活を追求して造営した離宮。比叡山や京都市街を借景とする雄大な庭園の中に上・中・下の離宮が配され、上離宮では「浴龍池(よくりゅうち)」を中心に自然を巧みに取り込んだ景観が広がります。中離宮の客殿は東福門院の御所から移築されたもの。
- 京都市左京区修学院藪添 Googleマップで見る
- 叡山電車修学院駅下車 北東へ徒歩約20分
参観申し込み
職員の案内で、広大な田園風景の中に配された庭園と御茶屋を、下離宮・中離宮・上離宮の順に巡ります(建物見学は外から)。ハイライトは隣雲亭から望む浴龍池です。(行程約3km、所要約80分)
- 参観は申し込み制
- 月曜(祝日は翌平日)、12/28~1/4休止
※行事等により臨時休あり - 075‒211‒1215(宮内庁京都事務所参観係)
- 参観申し込みはこちらから

上離宮で最も高い位置にある「隣雲亭(りんうんてい)」前から「浴龍池」を望む大パノラマ
写真提供:宮内庁京都事務所
造営当初から唯一現存する建物である「窮邃亭(きゅうすいてい)」

東福門院の御所から移築された中離宮の客殿は、「天下の三名棚」のひとつ「霞棚(かすみだな)」など華やかな内装が施されている ※参観は建物外から
- 京都市左京区修学院藪添 Googleマップで見る
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聖護院門跡
狩野派障壁画が彩る仮御所の風格
皇孫が多く入寺し、江戸時代に内裏が火災にあった際は仮御所となった歴史を持つ門跡寺院。毎年秋に、約120面の狩野派障壁画で彩られた宸殿などが特別公開されます。加えて2026年秋は、後水尾院が設計に関与したと伝えられる書院(重要文化財)や貴重な書画の特別展も催されます。
2026年秋の特別公開/「後水尾天皇と聖護院」展
- 10/10(土)~12/6(日)の金・土・日・祝日、10/21(水)・22(木)9時~16時(受付)
※行事により臨時休あり - 大人800円・中高大生600円
- 075‒231‒6415(京都春秋)
通常非公開
- 京都市左京区聖護院中町15 Googleマップで見る
- 神宮丸太町駅下車 北東へ徒歩約10分
- 公式HP

仮御所の時代には光格(こうかく)天皇が政務を執った、宸殿の上段之間。中央上部に掛かる後水尾院宸筆の扁額(へんがく)は、より間近に展示される予定

書院の内部は南蛮渡来の板ガラスを用いた花頭(かとう)窓や優美な釘隠し、透かし彫りの違い棚など、ぜいたくな意匠が備わっている

- 10/10(土)~12/6(日)の金・土・日・祝日、10/21(水)・22(木)9時~16時(受付)
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旧嵯峨御所 大本山大覚寺
東福門院の暮らしをしのぶ華麗な襖絵や装飾
嵯峨天皇の離宮が寺院に改められ、代々天皇や皇子が入寺した門跡寺院。宸殿は東福門院の女御御殿を移築したと伝わり、繊細な装飾や狩野派の襖絵などが華やかな宮廷生活を想像させます。秋季名宝展では、宸殿の襖絵《松鶴図》など寛永ゆかりの宝物も出展予定です。
令和8年秋季名宝展 貞観から寛永
- 10/9(金)~12/7(月) 大覚寺霊宝館
- 小学生以上500円 ※参拝料が別途必要
- 9時~16時30分(受付)
※行事により拝観休止日あり - お堂エリア:大人800円・小中高生400円
大沢池エリア:大人500円・小中高生100円 - 075‒871‒0071
- 京都市右京区嵯峨大沢町4 Googleマップで見る
- 嵐電(京福電車)嵐電嵯峨駅下車 北へ徒歩約20分
- 公式HP

宸殿の中心である「牡丹の間」は、狩野山楽の華麗な襖絵(模写)が目を奪う

宮廷建築の伝統である広縁の蔀戸(しとみど)の蝉(せみ)形金具や、菊と葵の紋が精緻に施された襖(ふすま)の取手など、細部にも注目

安井堂(御霊殿)は、僧形の後水尾院をまつる。梁(はり)や天井など至る所に華麗な彩色画が施されている
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京都仙洞御所
代々の上皇が愛でた水辺の王朝絵巻
天皇を退位した上皇(院)の隠居所で、後水尾院と東福門院の時代に現在地に造営。小堀遠州の設計に後水尾院が大きく手を加えた庭園は、その後も数多くの改修を経て現代に伝わります。舟遊びの情景を伝える池や雄大な洲浜(すはま)、伊勢物語を思わせる「八ツ橋」などに王朝の美意識が感じられます。
- 京都市上京区京都御苑内 Googleマップで見る
- 神宮丸太町駅下車 北西へ徒歩約20分/地下鉄丸太町駅下車 北東へ徒歩約15分
参観申し込み
職員の案内で、四季折々に表情を変える北池・南池を順に巡ります。風情ある橋の数々を渡るたびに移り変わる風景と、最後に広がる雄大な洲浜に目を奪われます。(行程約1km、所要約60分)
- 参観は申し込み制
- 月曜(祝日は翌平日)、12/28~1/4休止
※行事等により臨時休あり - 075‒211‒1215(宮内庁京都事務所参観係)
- 参観申し込みはこちらから

変化に富んだ南池の眺め。折れ曲がった石橋の「八ツ橋」や、約11万個の丸石を敷き詰めた人工の浜辺・洲浜は南池の代表的な見どころ
写真提供:宮内庁京都事務所
北池は自然と一体化した雰囲気。小さな入り江「阿古瀬淵(あこせがふち)」の近くには、歌人の紀貫之の邸跡だった石碑も立つ
- 京都市上京区京都御苑内 Googleマップで見る
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御寺 泉涌寺
江戸時代のすべての天皇が眠る皇族の菩提寺
鎌倉時代・1218(建保6)年の開創以来、歴代天皇のあつい帰依を受けた皇室の菩提寺。四条天皇と江戸時代の歴代天皇、多くの皇后・皇族の御陵が営まれました。皇族ゆかりの遺品が多数伝わり、2026年秋冬には宝物館「心照殿」で寛永行幸にちなんだ展示が行われます。
心照殿企画展示
江戸初期の公武と泉涌寺
- 9/29(火)~2027年1/24(日)
10/26(月)、11/23(月・祝)、12/28(月)、2027年1/1(金・祝)休館
- 9時~16時30分(受付)
※12~2月は16時(受付)まで
※行事により拝観休止日あり - 伽藍拝観:大人500円・小中生300円
特別拝観:中学生以上500円
※小学生以下は要保護者同伴 - 075‒561‒1551
- 京都市東山区泉涌寺山内町27 Googleマップで見る
- 東福寺駅下車 南東へ徒歩約20分
- 公式HP

特別拝観で見学できる「御座所」は、1818(文化15)年造営の御所皇后宮から移築されたもの。土佐派の優美な障壁画や気品ある庭園が見どころ

大門は1613(慶長18)年造営の内裏の南門を寛永年間に移築したもので重要文化財
- 9/29(火)~2027年1/24(日)
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雲龍院
後水尾院寄進の机が残る写経道場
1372(応安5)年に創建され、皇室の崇敬を受けてきた泉涌寺の別院。戦乱で一時荒廃しましたが、後水尾院の援助を受け、後円融(ごえんゆう)天皇の発願以来の写経道場が再興されました。本堂「龍華殿(りゅうげでん)」(重要文化財)には今も、後水尾院寄進の写経机が置かれています。
- 9時~16時30分(受付)
水曜(11月を除く)休止
※行事により拝観休止日あり - 中学生以上400円
- 075‒541‒3916
- 京都市東山区泉涌寺山内町36 Googleマップで見る
- 東福寺駅下車 南東へ徒歩約20分
- 公式HP

秋は紅葉の名所としても知られるお寺。書院の「蓮華の間」では、障子の小窓越しに、椿や灯籠、紅葉、松の景色が色紙のように切り取られて見える

後水尾院が寄進した写経机。机が置かれた本堂「龍華殿」では写経体験もできる(11月の特別拝観期間中は場所が異なります)
- 9時~16時30分(受付)
「寛永」を今に感じる文化体験
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虎屋菓寮 京都一条店
京で磨かれた和菓子文化を味わう
室町時代後期に創業し、後水尾院の父・後陽成(ごようぜい)天皇の時代から御所の御用を勤めている和菓子店・虎屋。京都御苑の近くにある菓寮では、長い歴史の中で磨き上げられた、羊羹や生菓子、あんみつなどが気軽に味わえます。
寛永STORY
お菓子の御用記録(注文控え)や見本帳など、お菓子関係の資料を多く所蔵する虎屋。虎屋で現存最古の御用記録は、明正天皇が父・後水尾院を訪ねた行幸の際の「院御所様行幸之御菓子通(いんのごしょさまぎょうこうのおかしかよい)」です。お菓子の名前などから当時の様子がうかがえます。

羊羹(ようかん)、落雁(らくがん)、饅頭(まんじゅう)などの菓子名が記録されている
- 10時~17時30分(L.O.)
毎月最終月曜(祝日、12月を除く)、1/1休業 - 075‒441‒3113
- 京都市上京区広橋殿町400 Googleマップで見る
- 出町柳駅からバス 烏丸今出川下車 南西へ徒歩約10分
- 公式HP

特製きな粉あんが香ばしい、京都限定メニュー「きな粉あんみつ」

- 10時~17時30分(L.O.)




