京阪グループおトク情報

KYOTO, SMART STYLE

今、紫式部に夢中なんです!オススメのおでかけってないかしら?

こんにちは〜。とっても京都ツウの女子大生、ミヤコです。今回は、紫式部に夢中になっているという人からのご相談。ウチも今、めっちゃ注目してるねん、紫式部。そんなウチがオススメしたいのがこれ!

京都定期観光バスで行く、
紫式部ゆかりの地巡り

今回、ウチがオススメしたいのは京都定期観光バスのL1コース「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」。「京の冬の旅」っていうのは毎年冬に京都で行われている非公開文化財の特別公開のこと。たくさんのお寺や神社で普段見られへん仏さんや、文化財が公開されるねんけど、このL1コースでは紫式部や『源氏物語』にゆかりがあるスポットを巡ります。

「京都定期観光バス」L1コース「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」出発はJR京都駅烏丸口

出発はJR京都駅烏丸口。京都中央郵便局のすぐ東側に乗り場があります。チケットを引き換えて、バスに乗り込みましょう。ガイドさんの楽しいお話とともにバスは京都の市街地を進みます。

「京都定期観光バス」バスの社内とガイドさん

まずは廬山寺へ。お寺のある場所はかつて紫式部の邸宅があった場所なんやって。元々は紫式部のひいお爺さんのお家があって、そこを代々受け継いだそう。紫式部はこの場所で生まれて、生涯の大半をここで過ごしたとも言われているんやって。ってことは『源氏物語』はここで生まれたんかなあって考えながら、お寺の中を見せていただきました。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」廬山寺

廬山寺には『源氏物語』の世界を表現した「源氏庭」というお庭もあります。物語の中では“朝顔”として登場するキキョウが植えられていて、初夏から秋にかけて、白砂に美しい花が映えるそう。また来ようと思ったわ〜。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」廬山寺の「源氏庭」

さらに、住吉派の絵師による「若紫」の図や、与謝野晶子自筆の和歌集「源氏物語礼賛」なども見られたで。「若紫」と言えば、光源氏が後に妻となる少女を見初めるシーン。若紫の愛らしさにキュンとしましたよ。その後は通常非公開の元三大師堂も拝見しました。めずらしい姿の御前立を拝ませてもろて、こちらも貴重な機会となりました。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」住吉派の絵師による「若紫」の図

廬山寺を後にしたら、次はランチに向かいます。江戸時代創業の西陣魚新、昔、朝廷やお公家さんが楽しんだという有職(ゆうそく)料理を今に伝える名店です。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」江戸時代創業の西陣魚新

大正天皇、昭和天皇のご即位の時のお料理も担当しはったそうで、お店にはその時の器や記念の品なども展示されていました。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」西陣魚新の大広間

大広間でお弁当をいただきました。楽しみにしていたのが…

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」西陣魚新の名物・今出川豆腐

じゃじゃーん!名物・今出川豆腐。江戸時代の書物『豆腐百珍』に登場する豆腐料理で、先々代が再現しはったそう。閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)がお好きだったことから「宮様豆腐」とも呼ばれてるねんて。一晩だしに浸けた豆腐に野菜のあんかけをかけたもの。クルミや脂ののったぐじ(甘鯛)も入っていて、なんとも美味!宮様も何度もおかわりしはったそうやねんけど、そのお気持ちがよくわかりました。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」「有職(ゆうそく)」の名物・今出川豆腐

お腹が満たされたところで次のスポット、清凉寺に向かいます。ところで、『源氏物語』の主人公、光源氏にモデルっていると思う? 実は、研究家の中でも10人くらい候補があるらしいねんけどな、その中でも最有力なのが平安時代初期の貴族・源融(みなもとのとおる)。清凉寺のある場所は、源融の山荘・棲霞観(せいかかん)の跡地に当たるねんて。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」清凉寺

清凉寺では「京の冬の旅」の中でも京都定期観光バスに乗った人だけのスペシャルな体験ができます! ひとつは秘仏であるご本尊・釈迦如来像をご開帳していただけること。清凉寺のご本尊は、若き日のお釈迦様の姿と言われているもので、ウチも写真では拝見したことがあってんけど、ここでご開帳されるとは!!!!!感動したわ〜。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」清凉寺の鐘

ふたつめのスペシャルは霊宝館に案内してもらえること。年に4カ月だけ公開されるねんけど、その期間外なのに、特別に中へ入ることができます。そこに座すのは、大きな大きな阿弥陀如来坐像。めちゃめちゃ端正なお顔やねんけど、それもそのはず。源融公が「自分に似せてつくるように」と命じたそうやねん。ってことは、これが光源氏のお顔…! さらに、感動しましたよ。

いずれも撮影不可のため、写真なしでごめんなさい!でも、ホンマに行ってみて? 感動すること間違いなしやし!

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」清凉寺の桜

清凉寺を後にしたら、一路、京都駅へ向かいます。「え? もう終わり?」と思った? そんなはずないや〜ん。東本願寺の飛地境内・渉成園に行きますよ。さっきの源融さんの邸宅・六条河原院がこの付近にあったと言われています。今の渉成園は江戸時代初期の文人・石川丈山の作庭なんやけど、石川丈山は六条河原院を参考にして渉成園をつくらはったんやて。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」東本願寺の飛地境内・渉成園

平安時代から江戸時代までの間って600年くらいあるのに、その間も語り継がれるなんて、源融や『源氏物語』ってすごいなあ、と改めて思ったで。
また、渉成園では通常非公開の園林堂(おんりんどう)も拝観できます。そこに収められているのは棟方志功(むなかたしこう)による襖絵、全44面!間近で拝見できるので、スピード感ある筆遣いなどをしっかり見ることができました。

「第58回京の冬の旅 紫式部と源氏物語ゆかりの地をたずねて」東本願寺の飛地境内・渉成園の侵雪橋

こうしてコースは終了。お客さんもみんな大満足のご様子でした。このL1コースは3月18日(月)までの期間限定(一部、運休日あり)です。連日多くの予約が入っているとのことなので、「乗ってみたい!」という人はぜひお早めに。京都定期観光バスでしか体験できないことが満載ですよ!

L1コース:詳しくはこちら

その他の「京の冬の旅」限定コースはこちら

※2024年2月現在の情報です

今回紹介した施設は…

ページの先頭へ

  • 沿線おでかけ情報(おけいはん.ねっと)
  • 電車・駅のご案内