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KYOTO, SMART STYLE

「京の冬の旅」が大好きなのですが、
いつも少しの公開場所しか行けません。
上手な楽しみ方を教えてください。

こんにちは、コトさんどすえ〜。どすえとか言うても舞妓さんと違いますえ、京都ツウすぎるおばちゃんです。さて、今回は「京の冬の旅」を上手に楽しみたいというご相談。それなら、京都定期観光バスがぴったりやで!

効率的で快適、そして楽しい!
「京の冬の旅」は京都定期観光バスで

京都の非公開文化財が一挙に公開される「京の冬の旅」は、今年で56回目を迎える京都の冬の恒例行事。毎年、設定されるテーマに合わせてたくさんの社寺等が公開されるねんけど、今年のテーマは「建築の美」と「茶人ゆかりの禅寺」。全14カ所が公開されます。詳しいことは京都市観光協会のサイトを見てみてな。そして、「京の冬の旅」を楽しむときに、ぜひ利用して欲しいのが京都定期観光バスやねん!

京都定期観光バス「京の冬の旅」「建築の美」と「茶人ゆかりの禅寺」

京都定期観光バスでは「京の冬の旅」に合わせて、特別コースを運行中。なかでも今回コトさんがオススメしたいのが、そのうちのひとつ「特別公開 茶人ゆかりの禅寺と伝統の味(L2コース)」。コトさん知らんかったんやけど、今年2022年は千利休生誕500年に当たるねんて。さあ、京都の風景を楽しみながら、バスは進んでいきますよ。外はさむ〜いんやけど、バスの中はポッカポカ。

京都定期観光バス「特別公開 茶人ゆかりの禅寺と伝統の味(L2コース)」

そうそう、京都定期観光バスでは5分に一度車内の空気が入れ替わる換気システムが導入されてるから、車内の換気もバッチリ!ガイドさんも感染症対策ということで、最初の挨拶のあとは進行方向を向いて案内してくれていましたよ。さあ、京都弁のイントネーションもかわいらしいガイドさんの楽しい話を聞いているうちに、1カ所目に到着しました。

京都定期観光バス「特別公開 茶人ゆかりの禅寺と伝統の味(L2コース)」西陣 興聖寺

1カ所目は西陣 興聖寺。千利休の高弟7人を「利休七哲(りきゅうしちてつ)」って言うねんけど、そのひとりである古田織部ゆかりのお寺やねんて。境内には茶室や織部灯籠も。また「降りつくばい」という珍しいつくばいもありました。あ、つくばいって言うのは茶室に入る前に手を清めるための場所のことやで。

西陣 興聖寺 境内の茶室や織部灯籠と「降りつくばい」

お寺の中では「京の冬の旅」の現地案内ガイドさんが丁寧に説明してくれます。コトさん、実はお寺巡りが大好きでな、本や雑誌なんかを読んで勉強したりもするんやけど、やっぱり現場に来て、人に話してもらうとよう分かるわあ。熱心にメモをとっている人もいはったで。西陣 興聖寺で「きれいやなあ」と思わず声が出てしまったのが、この襖。海中で撮った写真が奉納されてるんやて。

西陣 興聖寺 境内の襖

拝観が一段落したらランチタイム。お寺の中にある涅槃堂で「松山閣 松山」の京料理をいただきます。「松山閣 松山」と言えばゆば!生ゆばや汲み上げゆば、きぬゆば、ゆばちりめんなど、ゆばづくしのお弁当に名物「ゆば桶」がセットになっています。

西陣 興聖寺 涅槃堂「松山閣 松山」の京料理

とっても上品な味わいのお弁当やったよ。豆乳に自慢の手作りゆばがたっぷり入ったゆば桶に身も心も温まりました。

西陣 興聖寺 涅槃堂「松山閣 松山」の京料理 ゆば桶

お昼をゆっくり楽しんだら、次は大徳寺に向かいます。ガイドさんに続いて大徳寺の境内を歩きます。塔頭寺院とは何かとか、禅宗寺院の建物の配置のきまりとか、京都観光に役立つお話もいっぱい聞けましたよ。

大徳寺の境内

大徳寺の塔頭のひとつ、聚光院(じゅこういん)。千利休の墓所であり、茶道・三千家の菩提寺でもあります。普段は公開されていないお寺なので「目に焼き付けて帰るで!」とコトさん、気合いたっぷりで境内へ向かいました。

大徳寺の塔頭のひとつ 聚光院(じゅこういん)

狩野松栄、永徳父子による国宝の襖絵(複製)やお茶室などなど、それはもう貴重なものばかり…。ボランティアガイドさんに時折質問もしながら、ゆっくり拝見しましたよ。はぁ、眼福!

大徳寺の塔頭のひとつ 聚光院(じゅこういん)狩野松栄、永徳父子による国宝の襖絵(複製)やお茶室

国宝の美しさを堪能して、ちょっと休憩したいなと思いながらバスに戻ったら、ガイドさんが「さあ、次は和菓子をいただきましょう」って。コトさん、思わずニッコリ! 全国的に有名な京菓匠 鶴屋吉信に向かいます。お店に入ったら、まずは和菓子作りを見学。2種類の上菓子があっという間にできあがる様子に、思わずみんなで拍手!パチパチパチ!

京菓匠 鶴屋吉信で和菓子作りを見学

そのあとは中庭の見えるところに移動して、「織部薯蕷(おりべじょうよ)」と抹茶で一服。薯蕷饅頭の上のところに織部焼きの特徴である緑色をあしらったものを織部薯蕷って言うねんけど、今回の「京の冬の旅」に合わせて特別にこしらえはってんて。その後はみんな、お買い物を楽しみました。

京菓匠 鶴屋吉信 「織部薯蕷(おりべじょうよ)」と抹茶で一服

さあ、西陣の鶴屋吉信を後にして、最後のスポットである正伝永源院を拝観すべく、バスは一路祇園へ向かいます。正伝永源院は織田信長の弟であり茶人でもあった織田有楽斎(おだうらくさい)が再興した「正伝院」と、熊本藩主・細川家の菩提寺「永源庵」が明治時代に合併したお寺で、建仁寺の塔頭のひとつです。

建仁寺の塔頭のひとつ正伝永源院

お庭には有楽斎がとても尊敬していたという武野紹鷗(たけのじょうおう)の供養塔が立っています。武野紹鷗と言えば千利休の師で「侘び茶」の中興の祖とも言われますね。聞けばこの供養等、奇しくも有楽斎の400年忌だった2021年、約100年ぶりにこの地に帰ってきたんやって。ロマンやわあ〜。

正伝永源院 武野紹鷗(たけのじょうおう)の供養塔

こちらでコトさんがまたも「すてき…!」と声を出してしまったのが、狩野山楽の蓮鷺図(れんろず)。つぼみから咲き終わるまでの花の一生が見事に描かれていて、ずっとその場に座ってようかと思ったくらい。そして、有楽斎が築いた茶室「如庵」(復元)も拝見!明るくって広々としていたのが印象的やったなあ。

正伝永源院 狩野山楽の蓮鷺図(れんろず)

ぜひ実物を見て欲しいのが、この腰張り。なんと、古い暦が貼ってあるねん。なんともおしゃれで斬新やと思わへん? コトさんは境内にある有楽斎さんのお墓に手を合わせてお寺を後にしました。

正伝永源院 腰張り

さあ、あとはバスに乗ってJR京都駅前の京都定期観光バス乗り場に帰ります。時間はちょうど15時を回ったところ。場所も祇園の近くやし、もうちょっと観光したいなと、という人はここで解散してもOKです。堅苦しく考えなくていいのも、京都定期観光バスのいいところ。

もうちょっと観光したいなとという人はここで解散してもOK

1日でテーマを合わせた3カ所をしっかり解説付きで巡ったので、すっかり禅寺やお茶に詳しくなった気分でまったりしている間にバスは京都駅にとうちゃ〜く。にっこり笑顔のドライバーさん、ガイドさんとさよならをしてコースは終了しました。

京都定期観光バスを使った「京の冬の旅」をご紹介しました。ご自身で各所に行く場合には、今年は事前のインターネット予約が優先されるねんけど、京都定期観光バスなら、それも不要! 当日のバスの予約をするだけで、各お寺の予約はもちろん、お昼や買い物、そして和菓子まで楽しめてしまうなんて、めっちゃ便利じゃない? ぜひ、ご利用くださいね〜!

京都定期観光バス ぜひ、ご利用くださいね〜!

※撮影時のみマスクを外しています

そうそう、ドライバーさんからのプチ情報!今年から、京都定期観光バスのプレートが手書きになりました!イラストの上手な担当さんが1枚1枚ていねいに手書きしたはるねんて。乗ったときには、ぜひ、チェックしてみてな

京都定期観光バス「特別公開 茶人ゆかりの禅寺と伝統の味(L2コース)」

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そのほかの「第56回 京の冬の旅」関連コース
[特別公開]京都 世界遺産の美 ~名建築と名庭園(Lコース)
[特別公開]寅年のご利益と初公開の文化財めぐり

その他の運行コースはこちら

※2022年1月現在の情報です

今回紹介した施設は…

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