Tsugu Story
「どちらかと言えば、こしあん、いやでも、つぶあんも…」。
“何あん派?”と聞かれて悩んでしまうほど、あんこ好きのおけいはん。
京菓子の老舗、亀屋良長さんに「スライスようかん」という新名物があると知り、
どうしてもお店を訪ねてみたくなりました。

「わあ、すてきなお店…の中に、
キレイでかわいいお菓子がいっぱい」。
生菓子だけでなく、多彩な品揃えが人気の亀屋良長さん。
ついつい目移りしてしまいますが…本日のお目当ては、お買い物だけじゃありません。


「そうでした…!
亀屋良長さんの餡づくりのヒミツ、
のぞかせてください」
じつは、このおしゃれなお店の階上で毎朝、自家製のつぶあんが炊きあげられているんです。


「あんこのいい匂い…あ、あれはもしや、スライスようかん?」
見事な手さばきで、自家製のつぶあんたっぷりの極上ようかんを
スライスしていく職人さん。

「すごく、おいしそう…」。
「おけいはんの熱い視線に応えて、特別にお店の喫茶スペースで、
トーストにのせて試食させていただけることに。
(なんて、ありがたい‥)



「こんなステキなアイデア、どこから生まれるんですか?」。
不思議がるおけいはんに、「じつは、あんこ好きの息子のために、パンに塗りやすい餡を考えていて、思いついたんです」と女将さん。


スライスチーズのように1枚ずつ包まれたようかんは、パンにのせやすく、約2.5mmの厚さも絶妙。まさに愛情たっぷりの味です。8代目のご主人も、「おいしい甘味で元気になってもらえるように、と願いながらつくっています」と、にっこり。

「身近すぎて、これまで気づかなかったけど…」。
ほんとうにおいしい餡って、優しくて、包みこまれるようで、ひとをしあわせにしてくれる。
“京の餡を継ぐ”って、そんなたっぷりの愛をいただくことなのかも。

「愛をつなげる京の餡、もっともっと、見つけにいきたいな」。
沿線をめぐることにしたおけいはん、魅力さまざまな“京の餡”に出会えました。
くわしくはインスタグラムも見てくださいね。

亀屋良長
1803年創業の老舗和菓子店。餡と黒糖のコクが口の中でとろける代表銘菓「烏羽玉」とともに、新たな人気を集めているのが「スライスようかん」。パンにのせて焼くだけで、極上の“あんバタトースト”がおうちで食べられると好評です。“カカオ” や“ベリー”など、季節限定の変わり餡も見逃せません。
- おすすめ商品
- スライスようかん(小倉バター):540円
- 営業時間
- 9:30~18:00(茶房11:00~17:00)
- 定休日
- 1月1日〜3日
- 電話番号
- 075-221-2005
- アクセス
- 祇園四条駅からバス 四条堀川下車すぐ Google Mapを開く>
粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや)
北野天満宮の名物として340年、全国でも貴重な“粟餅(あわもち)”の専門店。北海道十勝産の小豆を使ったこしあんは、昔から変わらないあっさりとした味わい。「できたてを味わってほしい」と、注文を受けてからひとつひとつ手で丸めるお餅のやわらかさ、弾ける粟の食感を、みずみずしく包みこみます。
- おすすめ商品
- 紅梅(3個):600円
- 営業時間
- 9:00~17:00(売り切れ次第終了)
- 定休日
- 水・木曜・26日
- 電話番号
- 075-461-4517
- アクセス
- 出町柳駅からバス 北野天満宮前下車すぐ Google Mapを開く>
梅園 三条寺町店
創業1927年からの変わらぬ味を守りながら、新しい餡の魅力を発信する甘味屋さん。三条寺町店限定メニュー「花点心」に添えられた “あんの花束”は、もっちり生地をまとったカラメル餡が大人の味わい。抹茶餡と紅茶餡、3つの味の詰め合わせは、3代目店主のかわいい絵入りで、贈り物にもピッタリです。
- おすすめ商品
- あんの花束:972円、花点心:980円
- 営業時間
- 10:30~19:30(L.O.19:00)
- 電話番号
- 075-211-1235
- アクセス
- 三条駅下車 西へ徒歩約5分 Google Mapを開く>
大黒屋鎌餅本舗
江戸時代の名物、稲刈りの鎌をかたどった縁起の良い「鎌餅」を、100年以上前に復活させたお店です。いまも当時と同じ製法で、餡のもとになる生あんから15時間以上かけてすべて手づくり。たくさんの工程を経て、最後に黒糖のコクを加えた完全自家製の餡は、小豆の自然な風味がクセになります。
- おすすめ商品
- 鎌餅(1個):237円、鎌餅(5個箱入):1,305円
- 営業時間
- 8:30~18:30
- 定休日
- 水曜、第2・4木曜
- 電話番号
- 075-231-1495
- アクセス
- 出町柳駅下車 北西へ徒歩約15分 Google Mapを開く>
kashiya
シェフパティシエから京都の和菓子職人まで。幅広い経歴を持つオーナーがつくりだす「白あんと黒豆のロールケーキ」は、白あんを生地とクリームの両方にさりげなく使っていて、しっとりした食感の繊細な仕立てに。「魅力ある食材のひとつとして、これからもいろいろな使い方をしていきたいです」。
- おすすめ商品
- 白あんと黒豆のロールケーキ:900円
- 営業時間
- 11:30~19:00(L.O.18:00)
- 定休日
- 火曜
- 電話番号
- 075-708-5244
- アクセス
- 三条駅下車 北東へ徒歩約10分 Google Mapを開く>