Vリーグ所属で枚方市を拠点とする男子バレーボールチーム「パナソニック パンサーズ」の選手たちが京阪沿線のおすすめスポットをご紹介します。今回は中村選手、新選手、西川選手が、本拠地・パナソニック アリーナにもほど近い「ひらかたパーク」(通称「ひらパー」)を訪れ、パークで暮らす動物たちに急接近!個性豊かでかわいい動物たちとふれあう3人の選手の楽しそうな表情に注目です!
ナマケモノにエサをあげ、リクガメの体重を2人がかりで測定!…のはずが?
パナソニック パンサーズのお膝元・枚方市で、「ひらパー」の愛称で親しまれている「ひらかたパーク」は、今年で111年もの長い歴史を誇る遊園地。甲子園球場約4個分という広大な敷地内に約40のアトラクションやバラ園、夏はプール、冬はアイススケート場と様々な施設がそろっています。
また、秋・冬のイルミネーション、春と秋のローズガーデン、期間限定のイベントなど、1年を通じて楽しい企画が目白押し。パンサーズの選手にとってはファン感謝デーの会場としておなじみの場所でもあります。
枚方と言えばここ!今日は「ひらパー」にやってきました!
「ひらパー」は京阪電車の枚方公園駅から近い!というアクセスの良さがいいですね。
そうっすね。僕も小さい頃、家族で来ました。
西川は大阪出身だっけ?
はい!大阪市内の鶴橋に住んでたんです。
そっかぁ。僕は石川県の出身なんで、「ひらパー」はプライベートでは来たことがないなぁ。パンサーズのイベントで来たのが印象深いな。
僕は枚方生まれなんですけど、子どもの頃は近過ぎて逆に来なかったです。「ひらパー」で忘れられない思い出と言えば、パンサーズの先輩たちと行った去年の夏季限定ホラーイベント。パーク全体がお化け屋敷のようになっていて、めっちゃ怖かったです!
(その様子は パナソニック パンサーズ 公式チャンネル[@panthersofficial8783]で公開中)
そうなんですか?地元だったら初デートの思い出とか…。
ないない(笑)。「ひらパー」には、パンサーズの後輩を連れてきてあげたいな。まだ来たことのない子もいると思うしね。
それはもったいないよな。「ひらパー」は絶叫系のアトラクションもいろいろあって、みんなで楽しめると思うし。今日はアトラクションには乗らないらしいけど。
動物のお世話をするって聞いてますよ。
はい、「ひらパー」って動物もいる遊園地なんです。マーラとか、ナマケモノとか、珍しい動物にも会えるんですよ。
へぇ~、意外と知られていないかも。
新さんは、動物なら何が好きですか?
今は飼えないけど、イヌが好き。
僕もイヌかな。
僕も好きなのはイヌです。おばあちゃんちで、白いもふもふのイヌを飼ってたんですよ。
「ひらパー」には“アニマル”エリアがふたつあります。そのひとつが、メインゲートを入って左手の建物の中にある「屋内型動物園 わくわく動物村」(平日10時~16時、土・日・祝日10時~17時、入園料600円、フリーパスは利用不可)。ここではカンガルー、ナマケモノ、イヌ、ウサギ、モルモット、インコなど、いろんな動物を至近距離で観察したり、ふれあったり、エサやりをしたりと、普段はなかなかできない貴重な体験ができます。今日は、3人の選手たちが飼育スタッフのお手伝いをすることに!
お、ナマケモノいたいた!木と毛皮の色合いが似てるから、遠目だと見付けにくいかも。
少しタレ目で、かわいらしい顔をしてるね。名前はミカンさん、オスだって。
ナマケモノへのエサやり体験は通常はしていないのですが、今日はスタッフのお手伝いをしていただけるということで、ぜひお願いします。エサは細長く切ったズッキーニです。そっと口元に近付けてあげてください。
じゃあ、僕からエサやりに挑戦してみます!(口元に近付けると)食べた!食べましたよ。ナマケモノというとゆっくり動くイメージですが、意外とスピーディーにもぐもぐしますね。
最初はパクッと口にくわえて、長い爪で巻き取るようにして手に持って食べるんです。
行儀がいいな。
かぎ爪がすごいね。引っ掻かれたら痛そう。
攻撃しようとすることはないんですよ。あるとしたら、おびえているときです。
木にぶら下がった状態のまま、ムシャムシャと食べてるのかわいいですね。いつもこんなふうに上下逆さまでご飯を食べるんですか?
常に枝にぶら下がっているわけじゃなくて、木の上に座ってくつろいでいることもありますよ。そのときどきのポーズで自由気ままに食べています。
ナマケモノってこんなにコミュニケーションが取れる動物だなんて、知らなかったなぁ。大好物のズッキーニを持って近づいたら、じっと待っててかわいかった。
目と目で通じ合えますよね。あと、意外と活動的というか、思ってたより動いてました。
懐いてくれた感じがして、すごくかわいい。僕、飼いたいです。
えっ!ナマケモノを?
(ニコッと笑って)はい!こんなに近い距離でナマケモノをじっくりと観察できて、エサまであげられるのはレアですよね。めっちゃ楽しかったです!
飼育スタッフに案内され、向かったのは「ぴょんぴょんエリア」です。扉を開けて一歩中へ入ると、ひょこっと現れたのはアカカンガルーの親子。ほかにもマーラやケヅメリクガメの姿が。柵のない空間で複数の動物とふれあえるので、一気にテンションアップした選手たち。まずは、リクガメの体重測定をお手伝いすることになりました。
こちらが、今日体重を量っていただくリクガメのジャックくんです。おふたりでジャックくんを持ち上げて人間用の体重計2台に乗っていただきます。体重計2台で量った重さを足して、おふたりの体重をマイナスして測定します。
カメを持ち上げるなんて、初めてやわ。
小さいカメは持ったことありますけど、こんなでっかいのは僕も初めてです。
じゃあ中村、一緒にやろうか。
はい!ケイタロウ(西川選手)、応援してや。
了解です。新さん、中村さん、頑張ってください!
大きいなぁ。リクガメってどう持てばいいんですか?
こちらとこちら…ジャックくんの頭側とお尻側をおふたりで持ってください。持ち上げても暴れたりしないですよ。
新さん、頭側とお尻側どっちがいいですか?
えっ…よし!ジャンケンで決めよう。
勝ちの人が頭側ですか?
待て待て。勝ったらお尻側。な?
わかりました!
体重計の表示が消えてしまいました!家庭用の体重計なので、測定可能な重量をオーバーしてしまったみたいです。
え~、それは残念!
悔しいなー。ジャックくんは今、何キロくらいあるんですか?
体重はだいたい50kgくらいです。
ちなみに年齢は推定20歳なんですよ。
高身長アスリート体型のおふたりなので、重量オーバーで測定不可となってしまいました。残念ながら今回はジャックくんの正確な体重は量れなかったものの、人間とカメとの共同作業(体重測定)によって、選手たちにはジャックくんへの親しみが芽生えたようです。
ジャックくん、協力してくれてありがとう!
こんな大きなリクガメを持ち上げるなんて、めったにできない体験でしたね。
お掃除の後はふれあい満喫!マーラにカンガルー、フレンドリーなイヌたち。
続いて任されたお手伝いは、お掃除です。新人の西川選手が率先して、ほうきとちりとりを手に取ります。お掃除するのは動物たちのトイレ。汚れを見落とさないように気を付けないといけないので、思いのほか作業は大変。でも西川選手は手慣れた様子で丁寧にほうきを動かし、黙々と掃き掃除をこなしていきます。
西川はきっちり掃くなぁ。普段からマメに掃除してるの?きれい好きとか。
全然掃除しないですし、きれい好きじゃないですよ。チームの中できれい好きな人と言えば誰でしょうね。
ラリー(エバデダン・ラリー選手)はめっちゃきれい好きやで。
あ~、あとヤスさん(兒玉康成選手)はきれい好き!
確かに、兒玉はすごいきれい好きそう。
よし、掃除はこのくらいでオッケーかな。
やったー!お疲れさまです。
ところでふたりは、苦手な動物はいる?
実は僕、ネズミが苦手で…。でも昔、実家でハリネズミ飼ってたんです。大塚(大塚達宣選手、同じ枚方市出身で大学も同じ)が実家で2匹飼ってて、その子どもをいただいて。自分はあんまり得意じゃなかったんですけどね(笑)。
へぇ、なんでネズミが苦手?何かあったん?
昔、住んでたところにネズミが出てきて。きれいにしてたのに増えてきちゃったんですよ。それで気持ち悪くてダメになっちゃいました。
そうだったんですね。
マーラはネズミの仲間らしいですけど、大丈夫ですか。
あ、そうなんだ。マーラは…たぶん大丈夫。しっぽがちょこんと短いから。ネズミはしっぽが特にダメで。あの長いのがキツイんだよなぁ(笑)。
マーラって耳は大きいし脚は長いし、ウサギとかシカに似てるよね。かわいいし、ふわふわだから、触ってみたら?
ほんとですか?(と、こわごわ背中を触る)…本当だ、ふわふわっ!気持ちいいです。
「ぴょんぴょんエリア」を出ると、次のエリアで待っていたのはゴールデンレトリバーのムギちゃん。しっぽをブンブン振ってお出迎えしてくれます。ここはイヌ、ウサギ、モルモットたちとふれあえる場で、全員イヌ派の選手たちにとっては、まさに癒やしの楽園です。
柵の中に入ると、「遊んで」、「なでて」、「構ってー!」とじゃれてくるイヌたちに思わず頬が緩み、デレデレ。人懐っこいイヌたちとたわむれる3人の選手の姿を見ているだけで、周囲もみんな笑顔に。
イヌのほうから寄って来てくれて、お腹を見せて甘えてくれると愛しくなっちゃいますね。
うんうん、ほんとかわいい!西川はなで方が手慣れてるよね。リラちゃん、すっごい気持ちよさそうにしてたよ。おばあちゃんちでイヌ飼ってたからかな?
そうなんですよ。白いもふもふの、飼ってました。えーっと、犬種をいつも忘れちゃうんです。
白いもふもふ?おっきいの?それとも小型犬?
マルチーズとか?
長くて海外っぽい名前で、えぇっと……あ、そうそう、ビションフリーゼです!
ビションフリーゼ、ふわふわの綿菓子みたいなイヌだ。かわいいよね。あぁー、イヌ最高!ここに住みたいくらい。
ふれあうだけじゃなくて、イヌたちにおやつもあげられるんですよね?
はい。こちらではふれあいタイムだけでなく、30分おきにおやつタイムもあるんです。ワンちゃんとのふれあいに休憩時間を設けてまして、その時間がおやつタイムとなります。おやつはひとつ100円です。
あ、この赤いガチャガチャがおやつ販売機になってるんですね。やってみたいなぁ。
さっそく柵から出て、イヌたちにおやつをあげる新選手、中村選手、西川選手。甘えん坊、おてんば、頭がいいなど、それぞれキャラクターの異なる8匹のイヌも、おやつとなると話は別!みんな我先にと寄って来ます。
「わくわく動物村」は時間制限なく、好きなだけ動物たちとふれあえるのが大きな魅力です。選手たちは愛嬌たっぷりのイヌやウサギとまだまだふれあっていたいようでしたが、今日は時間に限りがあるため、鳥たちが暮らすエリアへと進みます。インコが高く大きな鳴き声を響かせている空間で、みなさんを待ちかねていたのはフクロウでした。
お~っ、驚いたぁ。フクロウ、本物だ!
こんなに近くでフクロウを見られるとは思わなかった!全然動かないですね(笑)。
こないだ子どもと動物園に行って、そこにもフクロウがいたんだけど……。
お子さん、おいくつになられたんですか?
今、2歳でね。娘を連れて京都市動物園へ行ったら、檻の中にフクロウがいたんだけど、全然動かなくて。今日は動くとこ、見られるかなぁ。
このエリアではカラフトフクロウ、マゼランワシミミズク、モリフクロウ、メガネフクロウの4種類が飼育されています。森の賢者とも呼ばれ、縁起のよい鳥として愛されるフクロウは、記念撮影のお相手としても引っ張りだこ。選手たちも飼育スタッフが呼び寄せてくれたモリフクロウのリリィちゃんとしっかり2ショット写真を撮ってもらいました!リリィちゃんを怖がらせないよう、静かにそっと近付くのがポイントです。
どの動物もかわいかったなー。今までこんなにいろいろ動物を触ったことはなかったかも。いつも見てるだけだったから、これからはもっと触ってみたいな。
あんなに間近でナマケモノやカンガルーを見られて、嬉しかったですね。
今日は動物のお世話をしてほしいと言われて、ちゃんとできるかなと思ったけど、予想以上に楽しかった!掃除も全然疲れなかったです。
もしもどの子か飼っていいよって言われたら、どうする?
う~ん、みんな、思った以上にほんとかわいくて。選ぶなんて難しいです。
そうだなぁ。僕はカンガルーと散歩してみたいな。走りで勝負したい。
それ、面白そうですね! 勝敗はどうなるのか。
僕が勝ちます(笑)。
今回は残念ながらご紹介できませんでしたが、「わくわく動物村」ではカピバラ、ミーアキャット、カンムリシャコやキバタンオウムなどの美しい鳥たちにも会うことができます。子どもから大人まで、わくわく心躍る体験ができる空間でお手伝いとふれあいを終えた選手たちは、パーク内にあるもうひとつの“アニマル”エリアへ向かって、いざ出陣!
さて、次の場所にはどんな動物たちがいるのでしょうか?さらなる“かわいい”に会えるのか、3人の選手の期待も高まるばかりです。
気になるこの続きは……後編で!
★後編では新選手、中村選手、西川選手からの読者プレゼントもあります。お楽しみに!