五条の風景

京都のどこ行く?
なにする?

近代建築 × 五条

鴨川の眺めや運河の名残、洋館や町家の意匠まで、五条で近代建築にふれてみて。

清水五条駅

きょうとこくりつはくぶつかん めいじことかん 京都国立博物館 明治古都館

京都国立博物館 明治古都館の外観

赤煉瓦と白の装飾が彩る、
京都に息づく博物館建築

1897(明治30)年竣工。京都国立博物館の明治古都館は、宮廷建築家・片山東熊によって設計された赤煉瓦の洋館です。現在、作品の展示は行われていませんが、フランス・ルネサンスーバロック様式を基調とした建物の外観や周辺の景観は自由に楽しむことができます。正面に立てば、左右対称の構成やアーチが織りなす陰影に自然と目を奪われ、赤煉瓦に刻まれた時の流れが、そっと語りかけてくるよう。東山散策の途中で、足を止めてじっくり味わいたい一景です。

清水五条駅

たかせがわぞい・いしがきとうんがいこう 高瀬川沿い・石垣と運河遺構

高瀬川沿い・石垣と運河遺構

運を支えた石の跡 高瀬川沿い・
石垣と運河の記憶

清水五条駅から鴨川を渡り、少し歩けば、柳の揺れる静かな川辺にたどり着きます。そこに流れるのは、江戸初期に開かれた運河・高瀬川。かつては高瀬舟が行き交い、京と伏見を結んだ、暮らしの水路です。いま川沿いに残るのは、舟の出入りに使われた「舟入跡」や、水位を調整する「堰止め石」、護岸として積まれた石垣の数々。ひっそりとたたずむその風景には、往時の営みが静かに刻まれています。

  • 京阪電車 清水五条駅下車 西へ徒歩約5分
清水五条駅

ごじょうおおはし 五条大橋

五条大橋

歴史を渡る風と
川面に映る今

清水五条駅を降りて、そぞろ歩きの先にあるのが五条大橋。東山の稜線と現代の街並みが、鴨川の流れに沿って重なります。橋から見渡す景色は、過去と現在を静かに繋ぐ時間の断面。この場所には、すでに平安時代には橋が架けられていたとされ、現在より少し北に位置していたとも伝わります。時代とともに橋は形を変え、現在の位置に架け替えられたのは江戸時代のこと。人と街を結び続けてきた橋の上で、ふと立ち止まりたくなる風景です。

  • 京阪電車 清水五条駅下車 西へすぐ
清水五条駅

けんにんじしゅうへんのまちやけんちく 建仁寺周辺の町家建築

建仁寺周辺の町家建築

建仁寺周辺に息づく、
町家の景観美

建仁寺周辺、祇園町南歴史的景観保全修景地区に足を踏み入れると、石畳と木造町家が織りなす、京都ならではの静けさが迎えてくれます。格子戸の奥にともる明かり、深い軒先の陰影それらは単なる景観ではなく、暮らしと文化の積み重ねそのもの。この一帯は、京都市によって歴史的な景観を守る地区に指定されており、新築・改修に際しても町家の意匠や屋根の形、外壁の素材に至るまで、厳しく調和が求められます。現代的な暮らしの機能を内包しつつも、表に現れるのは"町に寄り添う建築"の姿です。

  • 京阪電車 清水五条駅下車 北へ徒歩約10分
清水五条駅

かふぇごりゅうかく CAFE五龍閣

CAFE五龍閣

清水の路地にたたずむ、
大正浪漫の趣を宿す喫茶空間

清水寺から路地を一本入った先、静かにたたずむ築100年の邸宅。和と洋が折り重なる大正建築を生かした「CAFE五龍閣」は、観光地のにぎわいから少し離れて、落ち着いた時間が流れる喫茶空間です。建物は、京都の建築家・武田五一による設計。和瓦の屋根に鴟尾(しび)が立ち、ステンドグラスの光がやわらかに差し込む室内には、当時の美意識が今も息づいています。提供されるのは、猿田彦珈琲によるオリジナルブレンド。ゆったりと味わいながら、建物そのものを楽しむぜいたくなひと時は、散策の途中にぴったりの寄り道です。

※2026年1月現在の内容です