京阪グループの取り組み

観光船「アクアライナー」のCO2排出量削減への取り組み

大阪水上バスでは、大川で運航している大阪城や中之島を巡る観光船「アクアライナー」において、低燃費エンジンへの交換と推進器の効率化によりCO2排出量や廃棄物排出量の削減と節水を推進し、より安全安心でクリーンな船旅の提供に取り組んでいます。

2015年12月から、3隻保有する「アクアライナー」を低燃費エンジンに交換しており、2024年9月に3隻すべての交換が完了しました。
この際、従来メーカーが推奨していた低燃費エンジンと推進器の組み合わせの場合、約80%のエンジン負荷で燃費効率が最大になるように設計されており、燃料消費量が大きいため低燃費エンジンによるCO2排出量削減効果は約10%程度でした。そこで、プロペラを含む筒状の「推進器」の口径を広げる提案を行い、約20%のエンジン負荷で同等の速力を実現(車で言う、タイヤの直径を大きくすることで一回転あたりの推進力を高めるイメージ)。これにより、CO2排出量を約30%(約50t/隻)まで削減することが可能となりました。

また、交換した新しいエンジンは、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)排出を従来より20%削減した国際基準をクリアしたエンジンで、環境保全に貢献。さらに、エンジンなどの機関をばらして行う「解放検査」の時期を2年延ばすことが可能になり、解放検査に伴う部品等の廃棄量の削減や、部品を洗う水の節水効果も得られています。

アクアライナー
推進器
エンジン
該当するプロジェクトガイドライン
  • 1GOOD forHealth
  • 2GOOD forMinds
  • 3GOOD forLocals
  • 4GOOD forSocial
  • 5GOOD forEarth
該当するSDGs目標
関連WEBサイト