トップメッセージ

京阪グループは現在、長期経営戦略(目標年次2030年度)、中期経営計画「BIOSTYLE~深化と挑戦~」(目標年次2025年度)に、グループをあげて取り組んでおります。
これまで進めてきた大規模再開発事業として、本年、未来医療国際拠点「中之島クロス」や「ステーションヒル枚方」が竣工・開業した他、来年夏頃には、淀屋橋のランドマークビルとなる「淀屋橋ステーションワン」の共同開発が開業を控えるなど、大型投資に一定の目途がつき、果実を収受する段階へと入ってまいりました。
このように、コロナ禍を経て成長軌道への回帰を果たし、安定した収益構造と強固な財務基盤の双方を構築できた今、足元の株価動向にも鑑み、グループの資本政策について、中長期的な企業価値向上の観点から、資本コストを意識した上で株主資本をより適切にコントロールする方向へと、抜本的に転換することといたしました。これは、株主還元方針の見直しによる資本構成の最適化などにより、株主さまから当社グループへ寄せていただくご期待を上回る、企業価値を創出していくためのものです。
新たな株主還元方針は、財務健全性を維持しつつも、これまでどおり経営基盤の確保および成長投資に努めながら、株主還元を一層強化するものとし、来期の配当(2025年度配当:2026年6月お支払い分)より、連結配当性向を30%程度に引き上げ、大幅な増配を行うとともに、機動的な自己株式の取得を行うものといたします。まずは200億円を上限として自己株式を取得、消却いたしますが、この施策も一株当たり利益の増加を通じて、株主さまへの利益還元を一層強化するものです。
また、株主さまには配当でしっかりと還元することを基本としながら、京阪沿線以外にお住いの方にもご利用いただきやすい形で、グループが推進する事業へのご理解を一層深め、ご支援いただくこと、さらには当社株式を中長期にわたり継続的に保有いただくことを目的として、2025年度より株主優待制度を変更いたします。
京阪グループは、今後も三条や京橋における新たな大規模再開発をはじめ、大阪・関西万博や大阪IR開業などの機会を捉えた取り組みを加速し、将来にわたって大きく成長することを目指してまいります。そして、持続的な利益成長を通じて株主さまへの還元拡充を目指すとともに、これまで以上に株主さまからのご期待に応え、長きにわたりご支援いただける企業グループであるよう、努めてまいります。
引き続きご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年11月