トップメッセージ

当中間期(第2四半期累計期間)は、不動産販売業の堅調な推移に加え、レジャー・サービス業や運輸業における大阪・関西万博の開催に伴う需要の取り込みなど、グループを挙げて業績向上に努めました結果、親会社株主に帰属する中間純利益は158億2百万円となりました。通期の連結業績予想についても前回発表値を上方修正し、親会社株主に帰属する当期純利益326億円とし、3期連続で過去最高益を更新する見込みです。
また当社は、昨年11月、資本政策の転換とともに、財務健全性を維持しつつも、経営基盤の確保および成長投資に努めながら、株主還元を一層強化する新たな方針を定めました。これに基づき、当期配当(2026年6月お支払い分)より、各期の配当額は業績に基づき連結配当性向30%程度とすることとしておりますので、通期連結業績予想の修正を踏まえ、当期の配当は1株につき97円(前期配当金:40円、前回発表の当期配当金予想:89円)を期末配当として実施する見通しであり、大幅な増配を予定しております。
京阪グループは、社会的価値と経済的価値を両輪で創造する「BIOSTYLE経営」をテーマとして、2030年度を目標年次とする長期経営戦略を定め、これに基づく3ヵ年のアクションプランである中期経営計画「BIOSTYLE~深化と挑戦~」(2023年度~2025年度)に取り組んでおります。最終年度となる当期においては、「淀屋橋ステーションワン」が開業を迎え、御堂筋の玄関口にエリア最高の高さとなる新たなランドマークビルが誕生いたしましたほか、10月26日より3000系「プレミアムカー」を2両化し、ご好評をいただいている有料座席指定サービスを拡大するなど、さらなる成長を目指して取り組みを推進しております。また、京阪電気鉄道(株)では、10月1日に、30年ぶりとなる運賃改定を実施いたしました。今後も「安全安心」「快適」「便利」といった価値の根幹を支える交通ネットワークを提供しながら、駅を拠点としたまちづくりを推進する企業として、地域と共に歩み、公共交通事業者としての使命を果たしてまいります。
現在、京阪グループは、次期中期経営計画の策定を鋭意進めております。この不確実性の高い環境下にあっても、将来にわたって成長する企業グループとしての姿をお示しできるよう、引き続きグループをあげて取り組んでまいります。
今後も一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年11月