公共交通利用促進

鉄道の環境優位性

鉄道は環境にやさしい交通手段と言われており、1人を1km運ぶ際のCO2排出量はマイカーの7分の1と試算されています。

CO2排出量の比較(2019年度)

パーク&ライド

京阪電気鉄道(株)では、市街地や観光地へマイカーで向かう人に対して、駅周辺の駐車場にマイカーをとめ、そこからは公共交通機関を利用するパーク&ライドへの移行を促し、環境負荷の低減に努めています。

特に、京都方面へ向かう人に対して市内中心部での道路渋滞を緩和するために2005年より行政機関と協働でパーク&ライド駐車場の案内に取り組んでいます。

また、自宅周辺に公共交通機関がないなどの理由によるマイカー利用者が公共交通機関を利用し易くするために、京阪電気鉄道(株)とタイムズ24(株)は、京阪電車沿線の時間貸駐車場「タイムズ」において、全国で初めて、交通ICカード「PiTaPa」や「ICOCA」で支払い可能な電子マネーサービスを導入、交通ICカードを用いて京阪電車をご利用のお客さまに駐車料金を優待する「交通ICパーク&ライドサービス」を2011年から開始しました。加えて、「京阪パーキング」のブランドにて駐車場事業に新規参入した京阪建物(株)においても、沿線の駐車場で同様のサービスを2018年6月より展開しています。

さらに、江若交通(株)は、2019年4月より、びわ湖バレイ来場者による交通渋滞への対応策として、JR志賀駅前の所有地の一部をakippa(株)と提携した一時貸し駐車場に整備し、路線バスでびわ湖バレイまで輸送することで環境負荷の低減に取り組んでいます。

サイクル&ライド

京阪電気鉄道(株)では、市街地への自動車の流入を抑制して電車の利用を促進するため、関係行政と連携し、駐輪場の設置や現在問題となっている放置自転車対策についての協議を進めています。2019年度は、野江駅・守口市駅・橋本駅・三室戸駅・出町柳駅にて駐輪場を新増設しました。

自転車シェアリングサービス

京阪電気鉄道(株)は、2018年6月より京都市内の4駅(七条、三条、神宮丸太町、出町柳)、大阪市内では2019年1月よりなにわ橋駅にてシェアサイクルポートの設置場所を提供し、自転車のシェアリングサービスに協力しています。本サービスは1台の自転車を複数人で共有して利用するもので、レンタサイクルと異なり決められたシェアサイクルポートであれば、どこでも借りて返せるのが特徴です。京阪電車では駅から目的地までの新たな移動手段を提供することで、移動の円滑化と環境負荷低減に寄与してまいります。