連結業績

2024年度 中間期

不動産販売業の増収に加え、運輸業やレジャー・サービス業におけるインバウンド需要の取り込みを図った結果、当中間期の営業収益は1,583億7千4百万円(前年同期比18.3%増)となり、営業利益は227億5千7百万円(前年同期比32.5%増)、経常利益は224億8千5百万円(前年同期比33.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は156億1千9百万円(前年同期比7.8%増)となりました。

営業収益構成比

運輸業

営業収益:45,313百万円(前期比4.0%増)、営業利益:7,179百万円(前期比16.1%増)

鉄道事業において、京阪電気鉄道㈱では、QRコードを活用したデジタル乗車券「スルッとQRtto(クルット)」を導入し、一層のサービス向上に努めた他、ホームドアの設置など、さらなる安全安心への取り組みを進めています。またバス事業では、京都定期観光バス「おこしバス」に外国語案内士が観光案内をするコースを新設するなど、インバウンドも含めた積極的な旅客誘致に努めました。

不動産業

営業収益:73,451百万円(前期比33.9%増)、営業利益:12,248百万円(前期比35.7%増)

不動産販売業において、「ザ・ファインタワー大阪肥後橋」「ファインシティ大宮公園」などのマンションに加え、ホテルコンドミニアム「VIVOVIVA(ビボビバ)石垣島」などを積極的に販売しました。不動産賃貸業においては、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross」(中之島クロス)や「ステーションヒル枚方」が開業するなど、さらなる事業の拡大および強化に努めました。

流通業

営業収益:27,119百万円(前期比6.6%増)、営業利益:1,109百万円(前期比2.8%増)

ショッピングモールの経営において、「枚方モール」が開業し、同モール内では、百貨店業においてセミセルフ式の化粧品セレクトショップ「ナナイロ ボーテ」を展開する他、ストア業においてサステナブルマーケットをコンセプトとした「THE STORE」がオープンするなど、新業態の拡充による収益力の強化を図りました。

レジャー・サービス業

営業収益:19,237百万円(前期比14.4%増)、営業利益:2,363百万円(前期比52.5%増)

ホテル事業において、「ホテル京阪 ユニバーサル・タワー」の客室改装を進めている他、琵琶湖ホテル「イタリアンダイニング ベルラーゴ」のリニューアルなどに取り組み、収益力および競争力の強化に努めました。また、レジャー事業においては、大河ドラマゆかりの地である大津をPRする各種プランの販売や、大阪・関西万博の機運醸成に向けたクルーズ商品の企画など、収益力の強化を図りました。

2023年度

各事業にわたり積極的な営業活動を行い、業績の向上に努めました結果、当連結会計年度の営業収益は3,021億4千7百万円(前期比16.2%増)となり、営業利益は339億4百万円(前期比65.5%増)、経常利益は331億1千1百万円(前期比61.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は248億9千万円(前期比41.2%増)となりました。

営業収益構成比

運輸業

営業収益:89,046百万円(前期比10.0%増)、営業利益:9,208百万円(前期比33.7%増)

鉄軌道事業におきましては、京阪電気鉄道(株)において、「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」につきまして、引き続き鉄道工事の推進に努めました。また、8月26日、京阪線のダイヤを変更いたしました。全車両座席指定の「ライナー」列車を増発し、一部「ライナー」列車を寝屋川市駅、香里園駅へ停車させるなど、着席サービスの拡充を図りました。そのほか、同社が参画する「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」の進捗に伴い、再開発エリアに隣接し、玄関口となる枚方市駅東改札口をリニューアルしたほか、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用して同駅の3・4番線ホームに可動式ホーム柵を設置し、使用を開始いたしました。
バス運送業におきましては、脱炭素社会の実現に向けた取組みの一環として、京阪バス(株)において、4月8日より、門真市、寝屋川市、四条畷市の一部路線で大型電気バスの運行を開始いたしました。

不動産業

営業収益:138,860百万円(前期比15.6%増)、営業利益:20,171百万円(前期比14.9%増)

当社グループにおける重点施策の一つである「大阪東西軸復権」として、かねてより参画してまいりました「中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業」について、1月15日、未来医療国際拠点「NakanoshimaQross」(中之島クロス)が竣工し、本年4月より各医療機関などが順次開業しております。引き続き、「淀屋橋駅東地区都市再生事業」や「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」など、主軸戦略である「沿線再耕」の取組みを推進してまいります。不動産販売業におきましては、「京阪東ローズタウン」「南草津プリムタウン」などの土地建物を販売いたしました。また、マンションでは、「ザ・ファインタワー大阪肥後橋」「ザ・ファインタワーウエストコースト」「ファインレジデンス城東中央」などのほか、関西圏以外におきましても積極的な事業展開に努め、「ザ・ファインタワー久屋大通」「NAGOYAtheTOWER」「ファインレジデンス小田急相模原」などを販売いたしました。不動産賃貸業におきましては、更なる事業の拡大・強化をめざし、6月8日に賃貸ビル「イーストコート2番街」(兵庫県神戸市)を、7月10日に「那覇新都心ビジネスセンター」(沖縄県那覇市)を、9月29日に「松戸東洋ビル」(千葉県松戸市)をそれぞれ取得いたしました。

流通業

営業収益:53,439百万円(前期比5.5%増)、営業利益:2,771百万円(前期比47.5%増)

ショッピングモールの経営におきましては、「KUZUHA MALL」において、前期より段階的に実施しているリニューアルを進め、フードコートと食物販エリアを一新し、食のマーケットゾーンとして新エリア「フードマルシェ」をオープンいたしました。また、本館ダイニングストリートの店舗新設・リニューアルを進めるとともに、植栽やテラス席の新設を含めた環境の整備をおこなうなど、一層の競争力強化と施設の魅力向上に努めました。ストア業におきましては、「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」に伴い閉店した「フレスト香里園店」が、12月4日、香里園駅の仮駅舎3階にリニューアルオープンいたしましたほか、駅ナカコンビニエンスストア「アンスリー」事業について、「地域に役立つ“いつも使いたいお店”」をコンセプトとする「もより市」への業態転換が完了するなど、一層の競争力強化を図りました。

レジャー・サービス業

営業収益:34,976百万円(前期比52.9%増)、営業利益:3,265百万円(前期比-)

ホテル業におきましては、前期に開業した「ホテル京阪なんばグランデ」が通期で寄与いたしました。また、「ホテル京阪ユニバーサル・タワー」においては、6月より順次進めている客室リニューアルについて、お子さま連れのご家族やグループでご利用のお客さまに安心してくつろいでいただける客室とすべく各フロアの客室改装をおこなうとともに、「京都タワーホテル」においても、一部の客室内装を一新するなど、インバウンドや国内旅行需要の力強い回復のもと、一層の競争力強化と施設の魅力向上に努めました。そのほか、「THE THOUSAND KYOTO」では、1月29日に開業5周年を迎えたことを記念し、特別な宿泊プランの提供や各種イベントを実施いたしました。

2023年度 中間期

回復する国内およびインバウンド需要の取り込みを図った結果、当中間期の営業収益は1,338億6千7百万円(前年同期比8.7%増)となり、営業利益は171億7千2百万円(前年同期比68.8%増)、経常利益は168億4千5百万円(前年同期比59.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は144億8千4百万円(前年同期比37.9%増)となりました。

運輸業

営業収益:43,588百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益:6,184百万円(前年同期比79.1%増)

鉄道事業において、京阪電気鉄道(株)では8月にダイヤ変更を行い、全車両座席指定「ライナー」列車を増発し、一層のサービス向上と旅客誘致に努めました。また、さらなる安全安心への取り組みとして、「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、2023年度中の枚方市駅へのホームドアの整備を進めています。

不動産業

営業収益:54,855百万円(前年同期比3.7%減)、営業利益:9,024百万円(前年同期比6.4%減)

不動産販売業において、「NAGOYA the TOWER」「ザ・ファインタワーウエストコースト」「ファインレジデンス小田急相模原」などのマンションを積極的に販売しました。不動産賃貸業においては、「イーストコート2番街」「京阪那覇新都心ビル」「松戸東洋ビル」を取得するなど、さらなる事業の拡大・強化に努めました。

流通業

営業収益:25,433百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益:1,079百万円(前年同期比66.7%増)

ショッピングモールの経営において、「KUZUHA MALL」ではフードコートエリアを一新し、「食の充実」を軸としたリニューアルを実施したほか、ストア業では、「地域に役立つ“いつも使いたいお店”」をコンセプトとする「もより市」が順次開業するなど、収益力の強化を図りました。

レジャー・サービス業

営業収益:16,821百万円(前年同期比76.9%増)、営業利益:1,549百万円(前年同期比:-)

ホテル事業において、「ホテル京阪 ユニバーサル・タワー」を改装するなど、収益力および競争力の強化に努めました。また、「琵琶湖ホテル」では環境保全プロジェクト「里山の食彩」を活かしたウエディングプランの販売を開始するなど、SDGsの取り組みよる競争力強化に努めました。