日本の伝統文化を体験・再発見!
京阪沿線のショッピングモールから始まる「地域との共創」

MOVIEビオちゃんねる

2025.12.1

㈱京阪流通システムズが運営する京阪沿線の各ショッピングモール
(京阪シティモール、京阪モール、枚方モール、KUZUHA MALL)では、
㈱松屋の「デザインで繋ぐ、地域共創装飾プロジェクト」に賛同し、
2021年のクリスマスから、実際に松屋銀座で使用された装飾のリユースを行ってきました。
2023年春のKUZUHA MALLリニューアルでは、青森県黒石市で作られた津軽こけし「ルビンのこけし」をメインビジュアルに起用。
それを機に、青森県のねぶたを展示したり、津軽地域の市町村が参加するマルシェイベントを開催するなど、
商業施設という場を活用した「地域との共創」を図り、BIOSTYLEを意識した取り組みを続けています。

ルビンのこけし
青森県のねぶた
マルシェイベント

どうGOODなの?

Locals 地域のため

Earth 地球のため

身近なショッピングモールを、
遠方の伝統文化と出会える場所に

一般的に、百貨店やショッピングモールの館内装飾は季節や催事等のテーマに基づいてその都度制作し、展示終了後は破棄するのが慣例でした。それに対し、創業1869年、百貨店の「松屋」を運営する東京の老舗企業である㈱松屋は「デザインで繋ぐ、地域共創装飾プロジェクト」を発足し、日本各地の魅力溢れる伝統工芸・文化・産業の担い手と協業して装飾を制作。使用したものは、他施設でリユース・リメイクして長く装飾として活かし、地域共創、地域貢献へとつないでいく仕組みを提唱しました。
そのプロジェクトに賛同した㈱京阪流通システムズは、2021年から毎年、同社が運営する京阪沿線の各ショッピングモールのクリスマス装飾において、実際に松屋銀座で使用されていた装飾をリユース。古くから日本で使われてきた組子細工の技法を用いた高知県の「土佐組子」や、京都市伏見区の老舗工場で職人さんが1枚ずつ手作業で染料を刷り込む手捺染(てなせん)という技術で作られた風呂敷、創業100年以上の歴史を持つ富山県の鋳物メーカー「能作」のプロダクトなど、価値ある資源をリユースする新たな取り組みに挑戦し続けています。

土佐組子(高知県)

組子(高知県・土佐組子)

風呂敷(京都府)

風呂敷(京都府)

能作(富山県)

鋳物(富山県・能作)

Minds こころのため

Locals 地域のため

Earth 地球のため

伝統工芸で
感動の空間と体験をつくる

クリスマス装飾の協業によってできた装飾リユースの仕組みをほかのタイミングでも活かせたらと考えた㈱京阪流通システムズは、2023年春のKUZUHA MALLリニューアルで、青森県の工芸品「ルビンのこけし」をメインビジュアルに起用することにしました。
そして夏休み期間中には目玉企画として、女性初のねぶた師である北村麻子さんのねぶたを展示。通常の装飾は材料を運び入れて展示場所で組み立てますが、リユースのねぶたはすでに完成されたものをそのままの形で搬入しなければならなかったため、サイズが大きいものはまず施設に入れるのに一苦労。また、吊りで展示するねぶたは下から見た時に重ならないように配置するなど、工芸品の魅力を伝えるためにさまざまな工夫を凝らしました。こうして完成した装飾により、KUZUHA MALLは感動と驚きの空間へと様変わりし、地元のお客さまのみならず、海外から訪れたお客さまにも好評で、多くの方が写真を撮りながら見入ってくださいました。

青森県の工芸品「ルビンのこけし」
青森県の工芸品「ルビンのこけし」
北村麻子さんのねぶた

Minds こころのため

Locals 地域のため

人と文化の交流で、
お互いの魅力を高め合う

「ルビンのこけし」は、青森県黒石市で継承される「津軽こけし」を、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が“未来へ向けた新しいデザイン”として開発した商品です。このこけしをKUZUHA MALLリニューアルのメインビジュアルに起用したことをきっかけに、津軽地方の特産品や文化を紹介する「津軽ツナガルマルシェ」の開催に至りました。マルシェは現在も定期的に開催しており、2024年、2025年のマルシェでは黒石市出身のゆるキャラ「にゃんごすたー」のドラムパフォーマンスが大盛況。遠方からもにゃんごすたーファンが駆けつけてくださり、青森の魅力によってKUZUHA MALL全体が賑わう、まさに「地域と共創」したイベントとなりました。

Minds こころのため

Locals 地域のため

Earth 地球のため

ほかにもGOODなポイント!

館内装飾の廃棄をなるべく減らすため、㈱京阪流通システムズの若手社員を中心にサステナブルな社会を目指しながらイベントを企画・実施する「おまつり委員会」が中心となり、展示終了後のアクリルパーツを使ったワークショップ「めだまモンスターを作り隊!」や、オリジナルのオーナメントを使ったサンキャッチャー作りなどのワークショップを行ってきました。また、KUZUHA MALLでは、古着持ち帰りイベント「¥0 Market」や循環型社会を目指す参加型イベント「RE:FES」を開催するなど、SDGsを楽しく実践できる活動に取り組んでいます。

取り組みへの想い

ショッピングモールでの館内装飾では、単なる展示にとどまらず、使用している工芸品や制作地の歴史などのバックストーリーも一緒に発信することで、装飾を見ていただくみなさまに現地の文化を知っていただくための役割も担っています。
「津軽ツナガルマルシェ」も、工芸品や伝統文化に直に触れて魅力を感じていただける機会として、回を重ねるごとに充実してきています。
こうした関係性の深まりから、黒石市とは2025年7月に、文化交流による地域活性化に向けた連携協定を締結しました。
今後も当社は、関わる地域と京阪沿線の相互送客、文化交流による双方の地域活性化、商業施設としての楽しさの演出などを目的として、地域社会とお互いにメリットを享受できる関係性の構築を目指します。
また京阪沿線の商業施設という「場」を活用した体験価値を創造することで、暮らしの価値を高めると同時に社会課題解決にも取り組んでまいります。

㈱京阪流通システムズ

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