どうGOODなの?
走行時の消費電力を
従来車と比べて約65%まで低減
京阪電車「13000系」は、従来車「2600系」の代替用として2012年に導入された、軽量なアルミニウム合金を使った省エネルギー車両。回生ブレーキ※1、電力を効率利用するVVVFインバーター制御装置※2などにより、走行時の消費電力を従来車比で約65%まで低減。「クリーン輸送」の実現に貢献しています。

※1 回生ブレーキ
減速時の運動エネルギーを電気エネルギーに変換することでブレーキをかける仕組み。発生した電力は架線に戻され、走行中の他の列車も使用できるので、路線全体の消費電力削減に大きく貢献します。
※2 VVVFインバータ制御
インバータとは、直流電源を交流電源に変換する装置のこと。電車はモータの回転数や回転力を制御して加速・減速を行います。旧来の車両では直流モータの速度制御に抵抗器を使用していたため、抵抗器の発熱によってエネルギーロスが生じていました。これに対し、VVVF制御車両はモーターを交流で制御することで電気エネルギーを効率的にモーターの回転力に変換し、エネルギーロスを低減しています。

全車両の30%以上を
13000系にして、
もっとエコな鉄道に
2024年度から2026年度にかけて、省エネルギーな13000系車両を67両増備する予定です。旧型車両との置き換えにより、京阪線の全車両の30%以上が13000系車両となり、年間約 3,400t(試算値)の CO2排出量の削減効果を見込んでいます。


ほかにもGOODなポイント!
13000系は、扉の端部と出入口の足元にオレンジ色のラインを配置し、視力の弱い方にもわかりやすく転落防止にもつながるバリアフリー仕様となっています。また、車体の強度向上策を施しているほか、万が一の事故や急ブレーキの時に衝突されないよう、握り棒増設や座席端部の仕切板を大型化するなど、安全安心にもこだわって設計しています。

取り組みへの想い
13000系車両は、「お客さまにやさしい鉄道」をテーマに、環境への配慮、バリアフリー対応、安全性向上に重きを置いて新造した省エネルギー車両です。快適性の向上と環境負荷の低減を実現する最新鋭の車両を導入し、お客さまや社会全体へ向けた総合的なサービス向上を図ることを目的としています。
今後も、13000系をはじめとしたさまざまな車両で、より安全安心で快適に移動いただけるよう努めていきます。
京阪電気鉄道㈱
