どうGOODなの?
環境に優しい再生可能エネルギーを
自分たちで生み出して、地産地消
ため池で発電された電力は、自治体や企業が自分たちでエネルギーを創出する「創エネ」によって生み出された環境に優しい再生可能エネルギーです。ため池発電の電力を供給することによって、ひらかたパークは施設全体の年間消費電力量の約60%を再生可能エネルギーでまかない、すべてのアトラクションを再生可能エネルギーで稼働(年間消費電力量換算)できる計算です。また、KUZUHA MALLは年間消費電力量の約13%を再生可能エネルギーでまかなうことになり、両施設で年間約 2,700 トン※2のCO2排出量を削減できる見込みです。
※2 環境省「電気事業者別排出係数(令和4年度実績)」より算出


ため池を活用することで
自然へのダメージを軽減
メガソーラーは数千~数万枚の太陽光パネルを敷き詰めるため、発電設備の建設において広大な敷地を確保する必要があり、自然への影響が懸念されます。一方、本取り組みでは、水面に浮かべるフロート式太陽光発電設備を採用。元々あるため池を利用することで新たな場所の確保も必要なく、さらに池の水によってパネルの温度上昇が抑えられ、発電効率が向上するというメリットも生まれました。


ため池の保全につながる
地域に良い循環づくり
ため池は農業用水を確保するために作られたもので、維持管理していくためには周辺の草刈りや導水施設、利水のための樋門の修繕などが必要です。そして近年、各地域でこれらの維持管理費用の確保が課題となっています。
本取り組みでは、太陽光発電設備を浮かべるための池の水面使用料を、ため池の維持管理・修繕費用として地域に還元。ため池や周辺農地の保全という地域課題の解決にも貢献しています。

脱炭素に向けた
関西では初のプロジェクト
今回のため池発電プロジェクトは「コーポレートPPA」という、企業や自治体などが発電事業者から再生可能エネルギーを長期に購入する契約方式が採用されています。
枚方市はため池の場所を提供し、発電事業者である㈱環境資源開発コンサルタントがフロート型太陽光発電設備を開発・運営。そこで発電した電力を、小売電気事業者である関西電力㈱を通じて京阪グループの施設へ供給する、という仕組みです。関西電力㈱によると、今回のような地産地消型のPPAによる売電事業は、同社として初めてのプロジェクトだそうです。

取り組みへの想い
枚方市と京阪グループが、持続可能な地域社会の実現に向けた包括連携協定を2022年5月に締結したことをきっかけに、今回の「枚方ため池発電」のプロジェクトが動き出しました。
電力は、毎日の暮らしに欠かせない存在ですが、どのように発電されているかを目にする機会はほぼなく、一般の方にはイメージしにくい存在です。
枚方市内でため池太陽光発電設備を見かけたり、そこで作られた電力が使われているひらかたパークやKUZUHA MALLを訪れていただいた際に、地域の人々や子どもたちがカーボンニュートラルを身近に感じ、地域環境のために少しでも自分たちにできることがないかを考えるきっかけになればうれしいです。
京阪ホールディングス㈱、京阪電気鉄道㈱、㈱京阪流通システムズ
