家族みんなの思い出の味
Kぶらっとを歩いていたら、「天多来(てんたくる)」というたこ焼き屋さんを見つけた。なんだか見覚えがあるな…と記憶をさかのぼってみると、そうだ、ひらかたパークで食べたんだった!と思い出した。一つひとつが大きいたこ焼きで家族みんなで分け合ったなぁ、なんて思い出していると、久しぶりに食べたくなった。せっかくだし1舟注文してみよう。
ちょうど焼いているところだったのでその様子を見学することに。大きなたこ焼きを2つのせんまいを使ってくるくると器用に回していく。きつね色になるまでじっくりと焼き上げるようで、ゆっくりと丁寧に焼いているのが伝わってくる。いい感じに焦げ目がついたら、じゅわーっと油をまわしかけた。油がパチパチとはじけ、おいしそうな煙がふわーっと立ち上がる。うわー、これは食欲が刺激される…。
だしの利いた生地が溢れだす!
そうこうしていると、オレの分のたこ焼きも焼き上がった。京橋の「天多来」ではテーブル席やカウンター席が用意されているのでその場で食べることもできる。持ち帰ろうと思っていたが、焼きたてを食べたくて1舟ここでいただくことにした。
大きなたこ焼きをひと口でパクつくと、だしの味が引き立ったアツアツの生地がとろりと溢れ出した。思わずハフハフしながら、うまいっ…!とひとり噛みしめる。揚げ焼きにした外側もカリッと歯応えがあって、とろとろの中身とのバランスもいい。そこにタコのコリッとした食感が加わり、口の中で旨さがはじける。
テイクアウトして
みんなで食べよう
食べ進めていると、そういえば青のりやカツオ節がかかっていないなと気がついた。店員さんに聞いてみると、「うちのたこ焼きはだしの味がしっかりついているので、味付けは必要ないんです。ソースやマヨネーズをかけなくてもおいしいですよ」とのこと。なるほど、それだけ生地に自信があるということか。素晴らしい心意気じゃないか。
1舟すぐに食べ終わってしまったので、テイクアウトもしてひらかたパークの思い出でも話しながら家族と一緒にまた食べよう。キレイな紙袋に入れてもらえるので、友達や親戚の家に行く時のお土産にも良さそうだし、また京橋でいい店を見つけたぞ!