売れに売れてるフランクフルト
実は京橋駅には「めちゃくちゃ売れてるフランクフルト」なるものがある。知っている人にはもはや定番だが、知らない人は「そんな名物があったんだ…?」となるのではないだろうか。かくいうオレも、同僚に「京橋駅のフランクフルトってうまいよな~」と何気なく言われてその存在を知ったのだった。
フランクフルトが売られているのは京橋駅の上りホーム(出町柳方面)。同僚曰く、とくに平日の18時頃からは絶え間なく売れ続けており、ホーム上ではフランクフルトで一杯やっている会社員もそこかしこで見かけるらしい。なるほど、それは気になる…ということで休みの日、家族で京都へ出かけるついでに寄ってみることにした。
小腹がすいた時に
ちょうどいい!
京橋駅の上りホームには2つのアンスリーがあって、そのうちフランクフルトが売られているのは大阪側。売り場を見ているとひっきりなしにフランクフルトを求める人が訪れている。サラリーマン風の人からファミリーまで、みんな購入したその場でパクついていて実にうまそうだ。
さっそく購入してみよう。値段はひとつ120円とかなり安い。注文すると、ホットミールのショーケースから1本を取り出して手渡してくれた。フランクフルトだけでしっかり味がついているので、ケチャップやマスタードは必要ないとのこと。よし、ではこのまま食べてみよう。
おっ…うまい…!!
まず皮がパリッとしていて、噛みしめた時の歯ざわりがいい。肉はジューシーで、たしかにほかの味付けなしでも十分にうまいな。ちょっと小腹がすいた時にナイスなサイズ感だし、人気があるのも納得だ。
多い日は1,000本売れるらしい
気付けば周りにもフランクフルトを頬張っている人が多く、なんだか行楽の気分も高まる。平日には解放感に包まれた会社員たちでいっぱいなんだろうなぁ。
「私はやめとく」と最初は遠慮していた妻も、我慢できなくなったらしく「やっぱり私も1本買ってくる!」と買いに走っていた(笑)。
聞けば、このフランクフルトは1975年頃から上りホームで販売されているという歴史ある逸品。「平均で1日800本、多い日だと1,000本ほど売れることもあるんですよ」というから驚きだ。その場で食べるだけでなく持ち帰りもできるから、家族へのお土産に買って帰っても良さそう。
単なるフランクフルトだと侮るべからず。うまさと歴史が積み重なった、実に味わい深い1本に心から満足したのだった。